「スピリットの世界って、どんなところなんだろう」
大切な人を亡くした後、この問いが浮かんだことはないでしょうか。
天国や地獄というイメージは知っている。
でも、なんとなく腑に落ちない。
もっと具体的に、リアルに知りたい。
あの人は今、どんな場所にいるのだろう。
どんな暮らしをしているのだろう。
スピリチュアリズムが伝えるスピリットの世界は、多くの方が想像するものとはずいぶん違います。
スピリットの世界は「暗い場所」ではない
まず最初に、これだけはお伝えしたいと思います。
スピリットの世界は暗い場所でも、怖い場所でも、退屈な場所でもありません。
光に満ちた、思念の世界です。
朝・夜といった時間の概念はありません。
そこには地上では味わえないほどの素晴らしい音楽があり、芸術があり、学びがあり、そして大切な人たちとの再会の機会があります。
地上での才能や能力は、死によって消えてしまうのではありません。
むしろ死がより大きな自由をもたらし、それを発揮する機会を広げてくれる——スピリチュアリズムはそう伝えています。
あの人の笑顔は、今もスピリットの世界で咲いています。
スピリットの世界は「その人らしい場所」
スピリットの世界がどんな場所かというと、一言で言えば「その人らしい場所」です。
死後の世界は、まったく別の異世界ではありません。
その人の魂の延長線上にある場所です。
では具体的に、どんな暮らしをしているのでしょうか。
どんな家に住んでいるか
スピリットの世界では、地上のような金銭的な制約もなければ、土地の広さも関係ありません。
そのため、その人が家を持ちたいと望み、それなりの努力をすれば望む家を持つことができるようです。
例えば、日本的な様式の住居に住み慣れていた場合は、そのような住まいを好むかもしれません。
反対に、ヨーロッパの古い街並みに住み慣れていた場合は、そのような環境を好むかもしれません。
また、同じく家を持つ人でも自分の建築の好みに合わせて工夫する人もいるようです。
建築様式は、純粋にその人の好みの問題であり、これはその方が長い習慣を携えて形成されたものです。
私たちは日頃から慣れ親しんだものに安心を覚えます。
私たちの本質はスピリットの世界に移行後も残ります。
そのため地上で慣れ親しんだ家に住むことは、死後の移行後のショックを防ぎ、スムーズに生活するためのスピリットの世界の愛に満ちた配慮だとスピリチュアリズムは伝えています。
もちろん、そもそも家を持とうと思わない人もいるようですよ。
乗り物や移動について
スピリットの世界での移動は、地上とはまったく異なります。
思念の世界であるスピリットの世界では、「そこに行きたい」と思えばそこに行くことができます。
地上のような物理的な距離が存在しません。
会いたい人のことを思えば、その人の元へに瞬時に移行できます。
また、電車に乗りたいと思えば電車が目の前に現れます。
車や船や飛行機が好きだった方は、スピリットの世界でもそれを楽しんでいるでしょう。
これは、私たちが夢の中で車や船や飛行機に乗っているのと同じ感覚のようです。
船に乗りたかったら船が現れ、それに乗ると動き出し、船員も揃っていますよね。
そのときの意識にとって体験してることは現実であり、自分にとってはリアルなものです。
スピリットの世界は「その人の意識が作り出す世界」。
その人のリアルが、スピリットの世界の体験として広がっていきます。
博物館やコンサートや劇場
スピリットの世界では、博物館は大きな建物の中に設けてあるといわれています。
そこにはありとあらゆる種類のコレクション、地上の全歴史にわたる資料から霊界の興味深い生活形態(例えば地上に存在しない花の種類)を示すものまでが展示されているようです。
また、自分の才能を出来るだけ多くの人を楽しませるために役立てたい音楽家が大勢いて、スピリットの世界ではコンサートは頻繁に開かれているようです。
劇場も数多くの種類があるようで、純粋に芸術としてのドラマを目的としたものもあれば、教養を目的としたものもあり、教育を目的としたものもあるようです。
また、膨大な量の書物を集めた巨大な構造物もあるようで、ここには地上にあるすべての本から地上にはない本までもが用意されているようです。
このように、地上で持っていた天賦の才、素質、能力は死と共に消えてしまうのではありません。
逆に、死がより大きな自由をもたらし、それを発揮する機会を広げてくれます。
その人らしく、今も生きている
スピリットの世界に移行しても、その人の個性、ユーモア、愛し方は変わっていません。
ミディアムシップのセッションの中で、旅立った方から具体的なメッセージが届くとき、「あの人だ」とすぐにわかる瞬間があります。
話し方の癖、伝え方のパターン、その人独特のユーモア。
スピリットの世界に行っても、その人の個性はそのまま携えています。
むしろ、肉体という制限がなくなったことで、より自由に、より大きく、その人らしく存在しているでしょう。
地上では体の痛みや疲れで思うようにできなかったことが、スピリットの世界では伸び伸びと展開しています。
「あの人は今、どんな暮らしをしているのだろう」という問いへの答えは、「その人が望む、その人らしい暮らしをしている」です。
地上では想像できない素晴らしい光景が、きっとスピリットの世界には広がっていることでしょう。
私たちは地上的な視点で物事を見ますが、スピリットの世界を知ることでその視点も少し変化したのではないでしょうか。
「あの人は今、どんな暮らしをしているのだろう」と想いを馳せる時、このことを思い出していただけると幸いです。


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